出典:Wikipedia
ずんぐりした体型と後ろ足で立ち上がっている姿がなんともかわいい動物、ウッドチャック。グラウンドホッグとも呼ばれるリス科最大の動物です。
2016年11月にオープンした東京ディズニーランドの新エリア「キャンプ・ウッドチャック」は、アメリカ原生地を舞台にしたディズニーのコミックブック「ジュニア・ウッドチャック」シリーズをテーマとしたエリアですが、このウッドチャックのモデルともなっているマーモット属のジリスです。
他にも、アニメ「山ねずみロッキーチャック」も、ウッドチャックがモデルとなっています。
ウッドチャックの生息地は、北はアラスカから南東はジョージア州までと、カナダ、アメリカ合衆国の北アメリカ大陸に広く生息し、草原や森林地帯の端のほか、民家の庭などにも生息しています。
リス科最大のウッドチャックは、体長40~60cm、体重2~6kgほどとなります。
これはマーモットの中で最大のジリスとなります。
またウッドチャックの寿命は、飼育下では10年生きますが、野生での寿命は2~6年となります。
ウッドチャックは、ずんぐりした体型と、短く頑丈な足、穴を掘るのに適した鋭いかぎ爪が身体的な特徴となります。
後足で直立してじっと動かずに辺りを警戒し、危険を感じると口笛のような高い警戒声を上げて群れの仲間に知らせるため、「whistle pig」 とも呼ばれます。
危険が迫ると巣穴に一目散に退却しますが、木に登ったり泳いで逃げることも得意です。
またウッドチャックは冬から春にかけて冬眠するため、活動期間中はひたすら食べて脂肪をたっぷり蓄えます。
ずんぐりした体型にも納得です。
ウッドチャックは草食寄りの雑食動物で、草、果実、農作物のほか、昆虫などを食べます。
ウッドチャックは穴掘りが大変得意な動物で、地中に大きな穴を掘って巣を作り、そこに小規模な家族単位の群れで生活しています。
掘った巣穴を睡眠、子育て、排泄などに使用しています。
ウッドチャックの巣穴はとても大きく、地下のトンネルは最大14m、深さ1.5mになり、この巣穴が家屋や建築基礎に損害を与えることもあり、駆除の対象になることもあります。
ウッドチャックの天敵には、ハイイロオオカミ、ピューマ、コヨーテ、アカギツネ、ボブキャット、アメリカグマ、ワシなどがいます。
民家の庭先に巣を作ったウッドチャックの赤ちゃんたちが、直立でたって餌を前足で器用に食べているかわいい動画です。