ずんぐりむっくりしたぽっちゃりした体、ちっちゃい目、短い足でヨタヨタと歩く姿がかわいいまるでぬいぐるみのようなウォンバット。
ウォンバット(英語ではWombat)はオーストラリアに生息する有袋類の野生動物で、カンガルーやコアラなどと一緒にオーストラリアを代表する野生動物のひとつになっています。
ウォンバットの生息地は、オーストラリア南東部やタスマニア島の沿岸部、草原や低木林、丘陵地帯となります。
体長は70~110㎝、体重は19~33kgほどですが最大で40kgにもなります。
ちなみに生態は異なりますが、ウォンバットはコアラに一番近い動物で、もともとは同じ祖先から枝分かれしました。
ウォンバットの寿命は、動物園などの飼育環境では25年を超えるほどですが、野生での寿命はそれよりかなり短く5~8年程度となります。
ウォンバットの身体的な特徴としては、強靭な歯と筋肉質な足が挙げられます。
硬い木の根や木の皮などもかみ砕いてしまう頑丈な歯は一生伸び続けます。
またずんぐりメタボ体型で脂肪ばかりかと思われがちですが、実は穴掘りの名人で筋肉質な前足で力強く土をかきだしてどんどん穴を掘り進めていきます。
加えて短い距離なら時速40kmもの速さで走ることができるほか、泳ぎもうまいという見た目からは想像できない運動神経の良さもウォンバットの生態の特徴と言えます。
草食動物のウォンバットの食べ物は、植物の葉や葉、根、きのこ類などを餌として食べています。
ウォンバットは単独行動する動物でキューブ状の糞を巻くことで自分の縄張りを他の個体に主張します。
また夜行性のため日中は土を掘った巣穴で過ごし夜になると活動を開始します。
ですが寒い時期などは日中巣穴から出てきて日光浴をしたりもします。
ウォンバットにはあまり天敵となる動物はいませんが、野生のイヌであるディンゴやキツネ、タスマニアデビルなどがウォンバットを襲って捕食します。
また子どものウォンバットはフクロウなど猛禽類に捕食されることもあります。
人懐っこい性格のウォンバットは、抱っこされたり撫でられたりすると人間にまとわりついてくる甘えん坊な野生動物です。
オーストラリアでは野生で保護したウォンバットが人間になついて甘えてきてしまい、そのかわいさに野生に帰せなくなってしまったという話もあるようです。
そんな甘えん坊な性格のかわいいウォンバットをペットとして飼ってみたいという人も日本で増えてきているようですが、オーストラリアではペットとして飼育することは可能なようですが、残念ながら日本ではウォンバットをペットとして飼うことはできないようです。
日本でペットとしてウォンバットを飼うことはできませんが、日本でもいくつかの動物園でウォンバットを飼育しているようですので、ウォンバットを見たい際はぜひ動物園で見てみてください。
今回の動画は、そんな甘えん坊で人懐っこい性格のウォンバットが飼い主さんに優しくなでられているうちに、ネコのみたいに寝ちゃうかわいい様子をとらえた動画です。
みてるだけでほっこり癒されるので、自分もウォンバットを飼ってみたいという気持ちがわかる気がします。