インドやネパールの主に森林地帯に生息し、世界最大のネコ科の肉食動物であるトラ。
大人のトラはクマや人間さえをも殺してしまうほど恐ろしい猛獣ですが、生まれたての赤ちゃんトラは抱っこしたいと思えるほど、まるでぬいぐるみのようにかわいいです。
今回は、トラの繁殖生態や子育て、インドで世界で初めて撮影された野生のトラの親子の子育ての様子の動画ご紹介したいと思います。
トラの繁殖生態ですが、トラのメスは3~4カ月程度の妊娠期間を経て、岩穴や樹木の穴などの巣で1回の出産で通常2~4頭の赤ちゃんを産みます。
生まれたばかりのトラの赤ちゃん目も耳も開いておらず、ちゃんと歩くこともできません。
大人になるとガウルやスイギュウなども倒してしまうほどネコ科最大の大きさになるトラも、生まれたては体長30~40cm、体重780~1600gほどでまるでぬいぐるみのようにかわいい姿をしています。
トラの子育てはメスのみが行い、オスは子育てには参加しません。
メスは自分の縄張り内のいくつかの巣を移動しながら我が子を育て上げるのです。
トラの赤ちゃんは生後1~2週間程度で目や耳が開き、3カ月程度は母親の母乳で育てられます。
5~6カ月ほどで母親と一緒に狩りを始め、生後1年半ほどで親から独立するまでの間に野生の世界で生きていく術を学んでいくのです。
食物連鎖の頂点に立つ大人のトラは野生では無敵ですが、子供のころのトラはまだ未熟で、母トラは自分の子供を大切に育てますが、食料不足やケガ、またオスのトラが別のオスの子供を殺してメスを発情させるいわゆる子殺しなどにより、生後2年でのトラの子供の生存率は50%ほどとあまり高くありません。
こんなかわいいトラの赤ちゃんを抱っこしてみたいと思う方もいるかと思いますが、現実的に野生のトラの赤ちゃんに触れることは非常に難しいでしょう。
今回撮影に成功したBBC Earthのスタッフは、アジアゾウに乗って野生のトラの親子に接近したようです。
野生のトラの赤ちゃんを抱っこするのが無理なら、日本の動物園でトラの赤ちゃんを抱っこできるところはないか調べたところ、
東北サファリパーク、しろとり動物園、アフリカンサファリなどで赤ちゃんトラのイベントをやっているようですので、もしかしたら抱っこできる動物園もあるかもしれませんね。
今回は、野生のトラの親子の様子を世界で初めて成功した動画です。
好奇心旺盛で自由奔放に巣の周りを歩いてまわる赤ちゃんトラたち。
よちよち歩く姿や足場から転げ落ちる姿がなんともかわいらしいですが、巣の外には危険もいっぱいです。
赤ちゃんトラを甘噛みで咥えて巣に連れ戻す母親トラは大忙し。
手つかずの大自然が残るインドで撮影されたほほえましい動画です。