コツメカワウソは、イタチ科に分類される哺乳類です。
カワウソの仲間では一番小さい種類となり、小さな爪が特徴的なことから「コツメカワウソ」と呼ばれており、英語でもSmall Clawed Otterと言われます。
けものフレンズでも漁業が得意、爪が小さいなどコツメカワウソの特徴を持ったアニマルガール、フレンズとして登場し話題となっています。
動物園や水族館で、まるでアイドルのようにコツメカワウソと握手できるイベントが大盛況となっていたり、またカワウソカフェなる猫カフェのようにカワウソと触れ合えるカフェも最近たくさんできており、まさにカワウソフィーバーといった感じでです。
そんな愛くるしいもふもふのコツメカワウソは、日本でもペットとして流通しており最近はペットとして飼う方も増えているようです。ちなみに値段は60万円以上が一般的なようです。
カワウソは南極、オーストラリア、ニュージーランドを除く全世界の水辺や海上に生息する野生動物ですが、コツメカワウソは東南アジアに生息しているカワウソです。
コツメカワウソはインド南部からスリランカ、中国南部、フィリピン、カンボジア、タイ、ネパール、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島)などの川や湖、沼地、湿地帯などが生息地です。
コツメカワウソの体長は40-60cm、体重は3-6kgほど、尾の長さは30cmほどで、細長い胴体は水の抵抗を少なくし、長い尾をうまく推進力として使い俊敏な泳ぎを可能にしています。
さらに水の中に8分程度潜っていることが可能です。
コツメカワウソの寿命は10~15年程度となります。
コツメカワウソは肉食性で、貝やザリガニ、カニ、カエルなどを捕まえて前足を使って器用に食べます。
ですがカワウソでは珍しく、魚を主食とはしていない種です。
コツメカワウソは、10~15頭ほどの比較的結び付きの弱い群れで縄張りを持って生活しています。
家族群で暮らすため、声や行動でのコミュニケーションも発達しており、12種類もの鳴き声を使い分けていると言われている社会性の高い動物です。
社会性が高いゆえに人にもなつきやすいようで、このあたりもペットとして人気が出ている理由かもしれません。
かつて日本にも北海道から九州に至るまで二ホンカワウソという固有のカワウソが生息しておりました。
その後、乱獲や生息地の破壊などにより生息数が激減し、ついに2012年に絶滅種に指定されてしまいました。
ですが、2017年に対馬で二ホンカワウソと思しきカワウソがカメラにとらえられ、38年ぶりに生存が確認できた二ホンカワウソかと話題になっており、現在調査、研究が進められています。
下の動画は、札幌の円山動物園のコツメカワウソの夫婦と4頭の赤ちゃんたち。
ママカワウソはまだ泳げない子供たちに泳ぎの練習を始めようと、自ら手本を見せながら子供たちに水の中に入るよう促します。
ですがパパカワウソはまるで「泳ぎの練習はまだ早い!」とでもいうように、子供たちをあまがみして巣に連れて帰ってしまいます。
教育熱心なママと心配性のパパとの、コツメカワウソ夫婦の教育方針の違いに思わずクスッと笑ってしまうYoutube動画です。