スラっとした細い体と長い足でスーパーモデルさながらのスタイルをしている美しい容姿のサーバルキャット。
人気アニメ「けものフレンズ」のアニマルガールの看板娘として「サーバルちゃん」が登場しており、けものフレンズによってサーバルキャットという動物を知ったという人もいるのではないでしょうか。
サーバルキャット(単にサーバルとも)は、食肉目ネコ科に分類される肉食の哺乳動物で、英語では「Serval」と呼ばれます。
一見するとかわいい子猫のような外見をしていますが、ヤマネコの仲間であるサーバルキャットはヒョウやチーターのような猛獣であり、獰猛な性格をしている野生のハンターなのです。
今回はサーバルキャットの生態や特徴、動物園で飼育されているかわいいサーバルキャットの赤ちゃんの動画などをご紹介したいと思います。
動画に登場するサーバルキャットの赤ちゃんが可愛すぎて、ペットとして飼いたいって思うかもしれませんね。
サーバルキャットの生息地は、サハラ砂漠より南のアフリカ大陸となりますが、アフリカ大陸の北部のモロッコの一部にも生息しています。
サバンナや高い木のある草原や草むらなどに生息しておりますが、その中でも沼地の近くや河川の周囲の湿地帯などを好みます。
サーバルキャットの体の大きさですが、体長は70~100cmほど、体重はオスで9~18kg、メスで9~13kg程度となります。
長い足と大きめの耳が特徴的な容姿をしているサーバルキャットは、美しい黒の斑点模様に小さな顔、スレンダーな体、長い足などから「サバンナのスーパーモデル」とも言われています。
サーバルキャットの寿命は、野生での寿命はおよそ10~12年程度、ペットや動物園などでの飼育環境では15~20年程度と言われています。
美しい容姿でスタイル抜群のサーバルキャットですが、ライオンやヒョウなどと同じくアフリカのサバンナで生きている猛獣ですので、過酷な生存競争を勝ち抜いていくために高い身体能力を持っています。
その特徴ですが、まず大きな耳は見た目通り聴覚に優れており、地中を移動しているネズミの音さえも聞き取れると言われています。
また、足が速いのもさることながら木登りや水の中を泳ぐことも上手です。
さらに優れたジャンプ力を持っているため、空に飛び立つ鳥に対しても3mもジャンプして見事に空中で捕えてしまいます。
一見するとペットの猫のようなかわいい外見をしているサーバルキャットですが、自然環境を生き抜くための運動能力の高さがその特徴と言えるでしょう。
肉食のサーバルキャットは、ネズミなどのげっ歯類やウサギなどの小型の哺乳類、ハイラックス、鳥類、爬虫類、カエル、魚、昆虫などを食べますが、小型のレイヨウを捕食することもあるようです。
サーバルキャットの生態ですが、他のネコ科同様、基本的に夜行性で単独行動をする動物です。
アニメでのサーバルはほんわかしたイメージですが、野生のサーバルは優秀なハンターでありヤマネコ特有の気性の荒さを持つ獰猛な性格をしている猛獣です。
サーバルキャットの繁殖生態ですが、メスは2~3カ月の妊娠期間を経て1回の出産で2~3頭の赤ちゃんを出産し、3~6カ月程度は授乳します。
サーバルキャットは生態系において、食物連鎖の頂点近くに位置する頂点捕食者であるためほとんど天敵と呼べる存在はいませんが、子供のころはハイエナやヒョウなどの他の肉食動物や猛禽類などに襲われることもあります。
ですが、サーバルキャットにとっても一番の天敵と呼べる存在は人間であり、開発による生息地の破壊や美しい毛皮を目的とした狩猟などによってサーバルキャットの生息数は減少してしまっています。
サーバルキャットをペットとして飼育することも可能なようで、猫好きなセレブたちの間で人気となりサーバルキャットはセレブ猫としてペットにもなっているようです。
ですが、元来気性が荒い性格をしており成長してしまうとなかなか人になつくことがないといったことや、サーバルキャットの子猫で120~200万円もの値段がすること、ペットとして都道府県知事の許可が必要といったことを考えると、サーバルキャットを飼育するのは極めて大変なようです。
今回は、シンシナティ動物園で飼育されている生後7週間のサーバルキャットの赤ちゃんの動画をご紹介します。
猫じゃらしで遊んでいる様子などはペットの子猫と変わらない感じです。