クリスマスといえばサンタクロース、そしてそのサンタクロースの相棒といえば赤鼻のトナカイ。
トナカイは、鯨偶蹄目シカ科トナカイ属に分類されるシカの仲間ですが、トナカイの鼻は赤くはありません。
今回はそんなトナカイの生態や特徴、シカとの違いや実写版サンタクロースのそりを引くトナカイの動画などをご紹介したいと思います。
トナカイの生息地としては、北極圏のツンドラ地帯やヨーロッパ、アジア、北アメリカの寒帯に生息しており、
グリーンランド(デンマーク)、ノルウェー、フィンランド、ロシアのシベリア地帯、アメリカのアラスカ州やカナダとなりますが、北アメリカに生息するトナカイはカリブーと呼ばれています。
トナカイの大きさですが、オスの体長は1.8~2.4m、メスの体長は1.6~2.0mほど、オスの体重は160~180kg、メスの体重は80-120kgほどとなります。
野生のトナカイの寿命は10年程度、動物園などでは18~20年程度と言われています。
トナカイの特徴としては、普通、シカの仲間はオスだけが角を持ちメスは角を持っていませんが、鹿の種類の中ではトナカイだけがオス、メスともに角を持っており、トナカイとその他のシカとの違いとも言える特徴となっています。
またトナカイの角は、オスもメスも毎年生え変わりますが、オスのトナカイの角は枝のように大きく成長する立派なもので、130cmもの長さになる非常に大きな角を持つオスもいます。
北極圏や亜寒帯など、雪が降り積もる寒冷地帯に生息するトナカイは、その極寒の環境から身を守る分厚い体毛を持っています。
この分厚い毛皮には断熱効果があり、マイナス30度もの寒さの厳しい冬でも耐えることができます。
またトナカイは大きい蹄によって体重が分散されるので、雪の上でも沈むことなく歩くことができ、走る際は時速60~80kmもの速度で走ることができ、泳ぎも得意です。
このようにトナカイは非常に運動能力の高いことが特徴の動物であることがわかるかと思います。
草食動物のトナカイは、草や木の葉や根、球根、コケなどを主に食べています。
嗅覚が非常に鋭いトナカイは、冬の間は角を使って積もった雪を描き分け地面に生えているトナカイゴケを食べる事もできます。
トナカイの生態ですが、トナカイは非常に大きな群れを作り季節によって大規模な移動をして暮らしています。
一夫多妻制のトナカイは、繁殖シーズンになるとオス同士がメスをめぐって争い、戦いに勝ったオスのトナカイは5~20頭ほどのメスと交尾する権利を得ることができます。
メスは7~8カ月程度の妊娠期間を経て、1回の出産で通常1頭の子どもを出産します。
トナカイの天敵としては、オオカミ、オオヤマネコ、クズリ、ヒグマなどがいます。
ノルウェーやフィンファンランドなどのスカンジナビア半島やロシアのシベリア地方では、古くからトナカイを家畜として飼育し人間生活とも密接に関わってきました。
食用としてトナカイの肉を食べ、乳を搾り、寒さからしのぐため毛皮を利用し、また人間や荷物をのせたソリを引く使役として活用してきたり、またトナカイの角は粉末にして滋養強壮の薬としても使われています。
特にサンタクロースを乗せたそりを雪の上で引っ張るトナカイの姿は非常に有名で、トナカイの象徴的なイメージにもなっているかと思います。
ちなみにトナカイという名前は、はアイヌ語での呼び方である「トゥナカイ」や「トゥナッカイ」が語源となっていると言われています。
今回はトナカイの生態や特徴、シカとの違いやサンタクロースとトナカイにまつわる逸話を説明している動画をご紹介したいと思います。
実写版サンタクロースのソリを引くトナカイの様子もご覧ください。