白いもふもふとした毛で動物園でも人気の動物となっているホッキョクグマ。
ホッキョクグマの体毛は光を透過するので、全身白い体毛に覆われているように見えることからシロクマ(白熊)とも呼ばれています。
このブログでも以前ご紹介いたしましたが、オスのホッキョクグマは体長2~2.5m、体重400~800kgと陸上最大の大きさとなる肉食動物ですので、地上最強の野生動物ではないかとも言われています。
地理的な生態分布の違いがある以上、ライオンやトラといった他の最強と言われる肉食動物と戦う事が無いため真偽のほどはわかりませんが、生息域において生態ピラミッドの頂点に君臨する最上位捕食者であることに変わりありません。
大型肉食動物と聞くと、ライオンやトラ、クロコダイルのような獰猛で凶暴な性格を思い描くと思いますが、このホッキョクグマも同様に攻撃的な性格をしています。
アザラシ、セイウチ、ベルーガ(シロイルカ)に加え鳥類などさえも襲って捕食してしまいます。
ですがその餌の9割は同じ北極に生息するアザラシで、ホッキョクグマはその優れた嗅覚で氷の下の巣穴にいるアザラシを掘り出して捕食してしまいます。
人間さえも襲うほど凶暴な性格のホッキョクグマですが、なんと子殺しや共食いさえもしてしまうという残酷な性格をも持ち合わせています。
子連れのメスは子育て中は発情しないため、オスのホッキョクグマが子殺しをしてメスの発情を促すといったケースや、餌が不足した際に子どものホッキョクグマを殺す子殺しや共食いなどをするようです。
そんな陸上最強ともいわれるホッキョクグマに天敵はほとんどいませんが、海中を泳いでる時にシャチに襲われる事が稀にあるようです。
地球温暖化の影響により氷が少なくなり、必然的に長い距離を泳がなければならなくなったため、天敵であるシャチに襲われるケースも多くなってきているようです。
大型肉食動物のホッキョクグマでも、体長8~10mもの大きさになるシャチにはかなわないようです。
今回は、妊娠中のメスのホッキョクグマが優れた嗅覚を使って氷の下のアザラシを狩りするというオーソドックスなホッキョクグマの狩り動画です。
まるまる太ったアザラシを食べ栄養を蓄えたメスは、夕暮れとともに雪の中の巣穴に戻り冬眠を開始し、冬眠中に1~4匹の赤ちゃんを出産します。
春に巣穴から元気な赤ちゃんホッキョクグマが出てくるといいですね。