空腹に耐えかねたホッキョクグマが普段は襲わないセイウチ(Walrus)の群れを襲撃する動画です。
北極海を取り巻くように生息しているセイウチですが、セイウチは戦いに勝った一頭のオスが、多数のメスとその子供たちで数百匹にもなる大規模な群れ(ハーレム)を成して氷上や海岸で暮らしています。
大人のセイウチは体重が1,200~1,900kgと巨体で、さらにオスの犬歯は1mにもなり刺されたら致命傷にもなりかねるので、普通はホッキョクグマでさえセイウチを襲うことはありません。
ですが、イチかバチかでセイウチを襲撃しなければならないほど飢えてお腹が減っていたのでしょう。だれかれ構わず無差別攻撃を行って巨大な群れを混乱させます。混乱したセイウチは一斉に海の中に逃げ込もうとしますが、この混乱の際に子供のセイウチが大人の巨体の下敷きになって命を落とすこともあるようです。
対してセイウチは子供たちを輪の中心で守り大人たちがバリアとなってホッキョクグマからガードし、かつその強力な牙でホッキョクグマに反撃。
北極圏で繰り広げられているまさに弱肉強食の世界。生き残りをかけた血のデスマッチが見れるBBCプラネットアースのYoutube動画です。