フェラーリやポルシェ、フォードといった高級車のエンブレムにもなっている馬。
馬はウマ科に分類される哺乳類で、シマウマやロバと同じ仲間になります。
日本では競馬場での競走馬が一般的ですが、アメリカの大草原プレーリーには人に飼いならされていない勇ましい野生の馬、マスタング(ムスタング)が生息しています。
今回はマスタングの生態や歴史、マスタング同士の激しいバトル動画などをご紹介したいと思います。
野生の馬マスタングはメキシコからカナダに至るまで、北アメリカ大陸に生息しています。
アメリカ合衆国ではネバダ州を中心に、アリゾナ州やカリフォルニア州、コロラド州、アイダホ州など西部地帯におよそ2万5000頭ほどが大自然の中を疾走しています。
アメリカに元々生息していた野生の馬は氷河期に絶滅してしまいましたが、かつてスペインの兵士がアメリカのプレーリーに持ち込んだ小型の馬が逃げ出し、野生化したものがマスタングと言われています。
マスタングはスペイン語の「mestengo」に由来し、この言葉は「迷子になった、あるいは主人のいない家畜」を意味します。
人間に服従しない猛々しい性格のマスタングは、アメリカの西部開拓時代のフロンティアスピリットのシンボルになっています。
マスタングの生態として、リーダーのオスを中心として複数のメスとその子どもたちからなる群れを作って生活しています。
人間の手によって人工的に交配させられてきた家畜の馬とは異なり、野生馬であるマスタングは非常に筋肉質な体をしており非常に荒々しい性格をしています。
群れのリーダーの座をかけたオス同士の戦いは手加減抜きの想像を絶する激しさで、マスタング同士のバトルによって大きなケガを負ってしまう事もあります。
リーダーの座をかけたバトルに勝利すれば、群れのメス全てを手に入れることができるのでまさに命がけで戦います。
北アメリカ大陸で人間から逃げ出し野生化したマスタングは、天敵となる動物がほとんどいなかったため急速に生息数を増し、一時は200万頭以上にも達しましたが、
人間の環境破壊による生息地の減少などにより、大きく生息数を減らしてきています。
人間に飼いならされていない野生馬のマスタングは、気高い性格で颯爽と大草原を走る姿は本当に美しく、フォードの高級車マスタングの名前やエンブレムにもなっています。
そんな猛々しいマスタングが大自然で繰り広げている荒々しいバトルの動画をご覧ください。