南アフリカ共和国のクルーガー国立公園で撮影されたヒョウの狩りの動画です。
ヒョウの生息地は、アフリカ大陸からアラビア半島、中央アジアから南アジア、東南アジア、中国までと幅広く分布し、ネコ科動物では最も広い生息地をもつ野生動物です。
体は黄色い毛皮に黒い斑点が特徴で、「豹柄模様」としてもよく知られています。
ヒョウの体長は120~180㎝、体重は30~70kgほどで、ライオンやトラに比べると体格では劣りますが、捕獲した獲物を他の肉食動物に横取りされないように木の上に運んだり、天敵から木の上に逃げて避難するなど、木登りが非常に得意な動物なのです。
よくヒョウと間違われるチーターと比べると、チーターよりもがっちりした体格をしており、木登りに適した体つきをしています。
ですがチーターの狩りの成功率が50%と極めて高いのに対し、ヒョウの狩りの成功率は20%程度とあまり高くありません。
肉食動物であるヒョウは、シカ、インパラ、イボイノシシ、ヒヒなどを捕食することが多いのですが、今回は難敵ヤマアラシを襲っています。
草むらでヤマアラシを見つけたヒョウがすかさずヤマアラシを狩ろうと攻撃に出ます。
対してヤマアラシも背中に張り巡らせた針(トゲ)を逆立てひょうを迎え撃ちます。
ヤマアラシは体長60~90cm、尾の長さが20cm程度、体重6~14kgのげっ歯類で、穀物や果実、木の葉、草などを食べる草食動物ですが、肉食動物など天敵に遭遇すると、その鋭いトゲを逆立てて積極的に攻撃を仕掛ける獰猛な性格をしています。
さらにヤマアラシのこの針はゴム製長靴を貫く程強力なものであり、ヒョウを始め肉食動物たちにとって非常にやっかいなしろものです。
トラやクマといった大型捕食動物でさえ、ヤマアラシを襲うことは滅多にないようです。
そんな難敵ヤマアラシに戦いを挑んだヒョウ、生死を賭けたこの戦いの行方はいかに!?