大型の爬虫類に部類するコモドドラゴンは、オオトカゲ科オオトカゲ属に分類されるトカゲで、コモドオオトカゲとも呼ばれます。
ゴツゴツした見た目の頑丈そうなウロコをまとい、長い舌をペロペロ出しながら四つん這いで歩く姿はまさに恐竜の生き残りの様相です。
世界の果てまでイッテQというバラエティ番組でイモトアヤコがコモドドラゴンと競争した番組が放映されたので、日本でも認知度が上がったのではないでしょうか。
そんなコモドドラゴンの生息地ですが、インドネシアのコモド国立公園、コモド島、フローレス島、リンチャ島、ギリダサミ島、ギリモタン島のサバンナや乾燥した落葉樹林に生息しています。
体長は3mにもなり、体重は150kg以上と非常に巨体なトカゲで、持久力を兼ね備えた筋骨隆々の脚、はたかれたらぶっ飛ばれそうな巨大な尾、引っ掻かれたら肉をえぐり取られそうな鋭利な爪、そして内臓までえぐり取られそうな腐敗菌と毒を持ったノコギリのような歯を持った巨大トカゲはまさに現代に生きる恐竜と呼ぶにふさわしい危険生物です。
また単為生殖をするので、交尾の必要がないという珍しい特徴もあります。
コモドドラゴンは早朝から日光浴をして体温を上げてから活動を開始しますが、これはイグアナなど他の爬虫類と同じです。
また嗅覚が非常に発達しており、4km先の動物の死骸のにおいも察知して嗅ぎつけます。
コモドドラゴンは生息域において最強で食物連鎖の頂点に君臨し、
主にシカ、ヤギ、ブタ、馬、水牛、イノシシなどの大型哺乳類を獲物としますが、その狩りの方法は慎重派で、草むらや岩陰、水の中などに隠れて奇襲します。
そのひと噛みする時に歯の間に持っている毒を獲物に注入する狩りのスタイルですが、この毒は即効性はなくその場では獲物に逃げられてしまいます。
ですがこの毒はじわじわと効いてきて、毒を注入された動物は2,3日後に動けなくなるほど衰弱してしまいます。
これはへモトキシンという血液凝固を阻害して失血によるショック状態を引き起こすもので、獲物が動けなくなった後、ゆっくりと獲物をたいらげるのです。
一説によるとかつてゾウを食べるためにここまで大型化したと言われるコモドドラゴンですが、これだけ食物連鎖の頂点に位置すると天敵と呼べるものはいないのですが、餌となる動物がいなくなってしまうとコモドドラゴン同士で共食いしてしまい、コモドドラゴンが絶滅してしまった島もあります。
結果現在では絶滅危惧種に指定されています。
人間が殺された死亡例もあり、まさに現代に生きる恐竜と言われるコモドドラゴンがサルやスイギュウ、ヤギを襲い貪り食う捕食動画です。