かわいいキウイの生態、特徴などがよくわかる動画!鳴き声やイラストも

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キウイ

生きた化石とも呼ばれているキウイ(キーウィ)は、ニュージーランドの国鳥でニュージーランドの人々に愛されている飛べない鳥です。

一見不格好な姿が逆にかわいいとさえ思えてしまうほどずんどうな体型をしています。

英語ではKiwiと呼ばれ、ニュージーランドの英語をKiwi English、ニュージーランドの人々をKiwiと呼んだりと、ニュージーランドそのものの象徴ともなっている鳥です。

また果物のキウイフルーツの名前の語源ともなったのが、この飛べない鳥キウイなのです。

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キウイの生息地はニュージーランドのみとなり、ニュージーランド固有の鳥です。

またキウイの大きさはニワトリと同じくらいで、種類によって異なりますが体長は25~50cm、体重は2~4kgほどとなります。

キウイの寿命は野生では20年程度、飼育環境では40年ほどとなります。

キウイの身体的な特徴として、鳥類の最大の特徴ともいえる空を飛べる翼を持っていません。

キウイの翼は5cm程度と人間の小指の先ほどの大きさしかなく、退化してしまった小さなかわいらしい翼はもはやないに等しいほどです。

空を飛べない代わりに、キウイは強靭な脚力を持つほど脚を発達させ、走る速度はダチョウに匹敵するほどのスピードで走ります。

キウイの食事となる餌は、地中にいるミミズや昆虫の幼虫などをその長いくちばしで探し出して食べます。

そのほか果物の果実なども食べます。

夜行性のキウイは非常に目が悪いですが、その代わり嗅覚が優れており、くちばしの先にあるセンサーのようなヒゲと非常に発達した嗅覚を使って餌を探し出します。。

鳥類には珍しくキウイは夜行性の動物で、昼間は土の中や木の穴に潜って隠れており、夕方以降に活動を開始します。

ですので昼間に動物園に行っても、陰で休んでいるキウイが多く動いているキウイを動物園で見れることはあまりありません。

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またキウイは体の大きさに比べて非常に大きな卵を産み、卵の重さはメスのキウイの体重の四分の一にもなります。

キウイが産んだ卵は、オスとメスで交代で温めたりオスとメスで一緒に温めたりと、キウイのオスは子育てに積極的に参加します。

そのことからニュージーランドの男性に対しても、家事を手伝ったり積極的に子育てに参加したりと育児に協力的な男性は、「キーウィ・ハズバンド」と呼ばれています。

かつてはニュージーランドに1000万羽ほどいたキウイですが、今では3万羽程度まで減ってしまって、絶滅危惧種に指定されるほど危機的な状況になってしまいました。

人間の開発による生息環境の破壊や、猫やイタチなど人間が持ち込んだ哺乳類にキウイのヒナが食べられてしまった事などが原因ですが、ニュージーランド政府も国をあげて自然保護区の設置や害獣の駆除などキウイの保護活動に努めています。

ちなみにこのキウイという名前の語源は、「キーウィー」という鳴き声を聞いたニュージーランドの先住民であるマオリ族によって名付けられました。

以前は日本でも唯一、大阪の天王寺動物園でキウイを見ることのできたのですが、2015年にキウイの展示を終了してしまい現在では日本の動物園でキウイを見ることはできません。

絶滅危機に瀕しているキウイは日本の動物園には入手不可能となっており、もちろんもちろんペットとして飼育することもできません。

ニュージーランドの国鳥にもなっている「生きた化石」と呼ばれるキウイが、また日本でも気軽に見られるくらいに生息数を回復していってもらえればいいですね。