ジャッカルがフラミンゴを捕食する狩り動画!生態や特徴、生息地は?

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ジャッカル

オオカミやコヨーテのような風貌のジャッカル。

日本人にはあまりなじみがない動物かもしれませんが、雑食性のジャッカルは食肉目イヌ科イヌ属に分類される哺乳動物です。

英語では「Jackal」と呼ばれますが、ペットの犬やオオカミ、コヨーテと遺伝子的に近い動物です。

今回はジャッカルの生態や特徴、生息地のほか、長い首と長い足、そして綺麗なピンク色の体が特徴のフラミンゴを捕える狩りの動画をご紹介したいと思います。

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野生のジャッカルの生息地は、アジア南部からヨーロッパ南東部、そしてアフリカ大陸にわたって広く生息しています。

ジャッカルには4種類いて、

まず南アジア、中央アジア、西アジア、南ヨーロッパ、北アフリカ、東アフリカの草原や森林、農地など広い地域に生息するのがキンイロジャッカルで、ジャッカルのなかでは最も大型の種類となります。

次にアフリカ大陸中部のサバンナや低木林地帯、森林、湿原などに生息するのがヨコスジジャッカル、

そしてアフリカ大陸東部と南部のサバンナや低木林地帯、海岸付近の砂漠地帯に生息するのがセグロジャッカル、

最後にエチオピア高地の湿原に生息するのがアビシニアジャッカルです。

アビシニアジャッカルは、別名アビシニアオオカミやエチオピアオオカミとも呼ばれ、DNA的にも非常にオオカミに近い種類のジャッカルです。

4種類のジャッカルのうち、キンイロジャッカルとアビシニアジャッカルは他のジャッカルよりも遺伝子的にオオカミやコヨーテに近く、実際イヌと交雑が可能でイヌとジャッカルの交配種であるジャッカルハイブリッドが生まれています。

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対して今回捕食される側で登場するフラミンゴですが、なんといってもすらっとした長い首と長い脚、そして綺麗なピンク色の体をした日本の動物園でもおなじみとなっている鳥です。

フラミンゴは、フラミンゴ目フラミンゴ科に分類される鳥類で、アフリカや南ヨーロッパ、中南米の塩湖や干潟に生息しています。

フラミンゴは塩湖やアルカリ性の湖といった特殊な環境に適応することによって、エサの競合者や天敵が近づきにくい環境で生活することが可能となっています。

またフラミンゴは鳥類の中で最も社交的な性格を持っており、フラミンゴの群れは数十万羽もの大群となります。

繁殖期に見られる数十万羽ものフラミンゴが一糸乱れず大行進している姿などは、フラミンゴの社交的な性格を象徴する生態の様子かと思います。

フラミンゴは水中のプランクトンや甲殻類などを餌として食べています。

フラミンゴの体がピンクになるのはエビやカニを食べているからだと言われますが、実際は餌とする藻類やプランクトンなどに含まれる「カンタキサンチン」や「βカロチン」という色素によって体がピンクに変色していくのです。

ですから、実際生まれたばかりのヒナの体は白い色をしています。

他にフラミンゴの生態の特徴として、片足で立っている姿が印象的かと思いますが、バランスが取りづらいまるでヨガをしているかのように片足で立ち、眠るときでさえも片足で立っているのは、羽毛の生えていない足を水面から離すことによって体温が奪われないようにするためなのです。

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ジャッカルの身体的な大きさは、体長が65~106cm程度、体重は7~15㎏程度となり、野生での寿命は8~12年ほどとなります。

ジャッカルの身体的な特徴として、走る速度はあまり早くないのですが、スタミナが豊富で狙った獲物をしつこく追い続ける事ができるので、獲物が疲れ切ったところを仕留めていくことができます。

雑食性のジャッカルは、鳥、昆虫、両生類、爬虫類、果実などなんでも食べますが、ネズミ、ウサギ、イタチといった小型哺乳類のほか、ガゼルやハイラックスといった中型哺乳類の子どもを襲う事もあります。

さらに動物の死肉やライオンやチーターなど他の猛獣の食べ残しも気にすることなく貪欲に食べます。

ライオンやハイエナなど他の肉食動物に比べて体の小さいジャッカルは、他の猛獣と戦ったら敵わないため、獲物をすばやく早食いして天敵に見つかる危険を減らしています。

ジャッカルは単独で狩りを行うことが多いですが、時には2~5匹のグループで狩り行うこともあり、グループで狩りをする時は体の大きな大人の動物を襲うことがあります。

ジャッカルの狩りの成功率は単独の場合は20%にも満たないですが、グループでの狩りの場合では65%程度まで成功率が上がります。

ジャッカルの生態についてもオオカミに近く、オスとメス一夫一婦制でほとんど一生を同じペアで過ごし、オスとメスの夫婦とその子どもたちからなる4~10頭ほどの群れで生活します。

先に育った兄弟のうち1匹がヘルパーとして群れに残り、赤ちゃんたちの面倒を見て両親をサポートします。

このヘルパーの存在によって、ジャッカルの親は赤ちゃんの心配をすることなく狩りに出かけられるのです。

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死肉を漁る、ライオンやハイエナの周りでうろついておこぼれを頂く行動、そして死者の守護神のモデルにもなっているジャッカルには怖いイメージを持つかもしれませんが、実際は非常に家族想いの動物なのです。

現在、家畜や農作物を食い荒らす害獣として駆除されたり、開発による生息地の減少などによりジャッカルの生息数は減少していて、アビシニアジャッカルは絶滅危惧種に指定されています。

イヌ科のジャッカルは野生の犬との交配も可能なので、ジャッカルと犬の交配種である「ジャッカルハイブリッド」はペットとして飼育されている事もあります。

実際ロシアでは、キンイロジャッカルとシベリアンハスキーの交配種である「スリモヴドッグ」が、爆発物や麻薬を発見する探知犬として空港で活躍しています。

今回の動画は、ジャッカルがフラミンゴを捕食する狩りの動画です。

ジャッカルがフラミンゴの大群に近寄っていきダッシュ。逃げ遅れたフラミンゴが飛び立つ前に楽々キャッチ。

ジャッカルはあまりなじみのない動物かもしれませんが、ジャッカルの生態や特徴とあわせて、大自然の弱肉強食の営みをご覧いただければと思います。