大きな牙を持つインドゾウがドールの群れを蹴散らす動画!インドゾウ(アジアゾウ)の生息地や食べ物は?

スポンサーリンク

インドゾウ

上野動物園、よこはま動物園ズーラシアを始め、日本の多くの動物園で展示されているインドゾウは、日本でもすっかりおなじみの動物かと思います。

インドゾウは、長鼻目ゾウ科アジアゾウ属に分類されるアジアゾウの亜種で、英語では「Indian elephant」と呼ばれます。

生息数や生息域の広さから、インドゾウをアジアゾウと呼ぶケースも多くなっています。

今回は、絶滅危惧種にも指定されてしまっているインドゾウの特徴や食べ物、生息地のほか大きな牙を持つインドゾウがドールの群れを蹴散らす珍しい動画などをご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

インドゾウの生息地は、インド、ネパール、バングラディシュからタイ、ラオス、ベトナムといった東南アジアの国々やマレー半島、そして中国南部にわたっています。

主に森林地帯や草原地帯に生息していますが、毎日大量の水を飲むため水場から遠く離れることはありません。

インドゾウはアフリカゾウと並び地上最大の陸上動物ですが、アフリカゾウよりは若干大きさは劣りますが、それでも体長は5.5~6.5m程度、体重は4,000~5,000kg、地上から背中までの高さは3m以上にもなります。

世界遺産にもなっているタイのアユタヤでは、この象乗り体験ができる観光スポットとしても有名です。

アフリカゾウの寿命は、野生で50~70年、飼育環境では80年ほども生きる長寿の動物ですが、インドゾウの寿命も野生で60年ほど、飼育環境では70~80年にもなる長寿動物です。

スポンサーリンク

ゾウの特徴のひとつにその大きな長い鼻がありますが、インドゾウはその筋肉質な長い鼻を使って高い場所にある木の葉や果実などを人間の手のように器用にむしり取り、上手に口に運んで食べます。

また水場でも長い鼻を給水タンクのようにしてうまく水をくみ上げ口に運びます。

象の牙についてもアフリカゾウと共にインドゾウの特徴として挙げられるものですが、インドゾウの牙はオス、メス共にありますが、アフリカゾウの牙よりは小さい傾向があります。

さらにメスの牙は外部から見えないことも多いので、一見するとメスに牙があるようには見えません。

ですが、中には3mを超える牙を持つオスのインドゾウも見られ、アフリカゾウにも劣らないほどの牙を持つ個体もいます。

体が大きくいつものんびりしているイメージのあるインドゾウは動きが鈍いイメージがありますが、実際時速50kmもの速さで走ることができます。

草食動物のインドゾウは、草や木の葉、木の芽や樹皮などを食べ物としていますが、その巨体を維持するために一日に150kgもの量を食べています。

熱い日中に水場で休む以外は、活動している時間はほとんど食事をしている感じです。

また食べ物と同様に生きていくために必要な水についても、毎日70~140リットルもの水を飲みます。

インドゾウの生態ですが、インドゾウは最年長のメスをリーダーとして5頭~20頭ほどの群れを作って生活しています。

女系家族ですので成長したメスの子供はそのまま群れに残りますが、オスの子供は群れから独立して暮らすようになります。

インドゾウの家族は非常に社会性が高く秩序のある生活しています。

群れの絆も非常に強く、まだ体の弱い赤ちゃんゾウがトラやインドライオンなどの天敵に襲われた際などは、群れが団結して戦い赤ちゃんを敵から守ります。

妊娠したメスのインドゾウは、20~22ヶ月程度の妊娠期間を経て1回の出産で1頭の子どもを出産します。

生まれた赤ちゃん象は生後数時間ほどで歩けるようになります。

生後数カ月で赤ちゃんは草も食べ始めるようになりますが、2年ほどは母親は子どもに授乳もします。

生息地域において陸上最大の大きさになるインドゾウの大人に天敵はいませんが、生まれたばかりの赤ちゃんや年老いて弱ったインドゾウはトラやインドライオンに捕食されることもあります。

スポンサーリンク

自然界に天敵は見当たらないインドゾウですが、森林開発など自然破壊による生息環境の破壊や象牙目的の密猟などにより、生息数が大きく減少し絶滅危惧種に指定されてしまっています。

ちなみに、知能が高く記憶力の良いインドゾウはサーカスで芸を披露したり、象使いを伴って観光地で象乗りツアーなども行われていますが、
これはアフリカゾウよりインドゾウの方が知能が高いというわけではなく、インドゾウは大昔から人間が飼いならし使役用として人間の近くで生活させてきたという流れによるもののようです。

ヒンドゥ神話にも「ガネーシャ」として登場し、古来より人気のある神として人間の生活にも関わってきました。

今回はインドのNagarhole National Park(ナガールホール国立公園)で撮影された、ドール(野犬)の群れを蹴散らすインドゾウの様子をとらえた動画です。

肉食のドールは大きな群れとなって小さなゾウの赤ちゃんを獲物に狙っていますが、家族の結束が固いインドゾウの群れは、大人たちがドールの群れを蹴散らしていきます。

頭がよく狩りが得意なドールも、さすがに巨大なインドゾウの大人たちの前ではなすすべないようです。