【捕食】人食いザメ?シュモクザメがアカエイを捕食する狩りの動画

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シュモクザメ

シュモクザメは、メジロザメ目のシュモクザメ科に属する魚類です。

頭が左右に大きく張り出していて、まるでトンカチのような形の頭をしており、その大きく左右に開いた両端に目がある独特の姿をしているサメです。

英語でもハンマーヘッドシャーク(Hammer head shark)とその頭部の特徴から名づけられています。

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なぜシュモクザメはこんな不格好な姿に進化してしまったのでしょう?

シュモクザメの生態の特徴と共にその理由なども紹介していきたいと思います。

シュモクザメは世界中の温帯および熱帯海域の沖合または沿岸に生息するサメで、夏には冷水を求めて大群で回遊する姿が頻繁に見られます。

日本でも2015年に、静岡県や千葉県の海水浴場周辺にシュモクザメが発見され、遊泳禁止になったのは記憶に新しいところです。

ですが、人間がサメに襲われている事故のほとんどは大型のホホジロザメやイタチザメによるものであり、はっきりとシュモクザメによる被害だと断定された事故はほとんどありません。

シュモクザメは人食いのサメとは言い切れませんが、中には最大で体長6メートル、体重450キロにもなる種もおり絶対に人間を襲わないという事は否定できません。

実際、海岸で遊泳客や釣り人が襲われたという事例も報告されています。

したがってシュモクザメもやはり危険なサメという事に変わりはありません。

シュモクザメの大きさは、体長4~6m、体重230~450kgほどです。

野生での寿命は20~30年と言われています。

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シュモクザメの身体的特徴としては、なんといっても横に大きく広がったハンマーのような頭部です。

なぜこんな不細工な姿になってしまったのかと思いますが、やはり地球の長い歴史の進化には理由があります。

まず1つ目の理由としては、広い視野を得るためです。

左右に大きく広がったハンマーの両側に目があるため、他の魚より広い視野を得られます。

他のサメに比べて圧倒的に広い、30~50度にもなる視野角度を持つことによって獲物の捕獲や天敵から身を守るのに有利に働きます。

2つ目の理由としては、高感度センサーをより働かせるためです。

シュモクザメのハンマーの部分は、生物が発生させる微弱電気を感知する高感度センサーとして、アンテナのような役割をしています。

この高感度センサーはロレンチーニ器官と呼ばれる器官で、シュモクザメはこのロレンチーニ器官が他のサメよりも非常にすぐれているので、このセンサーを使って獲物が発する電気を正確に感知し、狩りの成功率を上げるのに大いに役立ちます。

砂のなかに潜っているアカエイなどさえもこの感知器を使って探し出して捕食してしまいます。

ホオジロザメやイタチザメなどに比べるとおとなしい性格をしているシュモクザメも獰猛なサメですので、もちろん肉食性です。

自分より小さい魚、イカ、タコ、エビやカニなどの甲殻類をおもに捕食しますが、エイなども襲って食べてしまいます

シュモクザメの生態の特徴としては、群れを作るというサメにしては珍しい習性があり、中には数百匹ほどの大きな群れを作ることもある。

数百匹もの大群で他のサメを襲っている動画などもYoutubeにアップされていますので、よろしければ探してみてください。

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日本語でシュモクザメと名付けられたのも、鐘をたたくための『撞木』が由来になっています。

また、高級食材フカヒレの材料として多数捕獲されており、近年規制の対象にさせるような議論もなされています。

日本でも、アクアワールドや葛西臨海水族館、新江ノ島水族館など、シュモクザメが見られる水族館も多いようなので、水族館で見つけた際はうんちくなどたれてみてはいかがでしょうか。

以下は野生のシュモクザメが、その高感度センサーを駆使して砂の中からアカエイを掘り出して捕まえる狩りの動画です。

アカエイの毒などもろともせずに捕食してしまう、Youtubeで40万回以上再生された人気の動画をご覧ください。