映画「ジョーズ」のモデルにもなり、「人喰いザメ」として強烈なインパクトを持つホオジロザメ。
実際、アメリカのカリフォルニアやオーストラリアなどでは、サーファーがホオジロザメに襲われるという事件が頻繁に起こっている非常に恐ろしいサメです。
ホオジロザメは、ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメで、英語では「Great white shark」と呼ばれます。
今回は、別名シャークアイランドとも呼ばれるメキシコのグアダルーペ島で世界で初めて撮影された、世界最大のホオジロザメの動画や生態などご紹介したいと思います。
ホオジロザメは、世界中のほとんどどこの海にも生息していて、日本でも北海道から沖縄までの沿岸地域で発見されており、実際過去には日本でもホオジロザメによる死亡事故が起こっています。
平均的なホオジロザメの体の大きさは、体長4~5m、体重600~1,100kg程度です。
寿命は以前は20~30年程度と考えられてきましたが、最近の調査でサメの背骨に残された核実験の痕跡から70年以上生きることがわかってきたとのことです。
ホオジロザメは魚類の中では高い運動能力を持っており、普段はゆったりと泳いでいますが、餌を追いかける時などは瞬間的に時速25~35キロものスピードで泳ぐことができます。
また獲物の肉を引き裂くのこぎりのようにギザギザがある鋭く尖った歯は、抜け落ちると何度でも新しい歯が生えてきます。
海洋生態系の頂点に立ち、海の殺し屋と呼ばれるホオジロザメは、アザラシやオットセイなどの海洋哺乳類を主に捕食しますが、
イルカやクジラの死骸、ウミガメや海鳥など、ワニのように口に入るものは何でも食べてしまいます。
ホオジロザメは魚類の中でも高度な知能を持ち、学習能力に優れていると言われていて、獲物を襲う際などにも過去の成功と失敗の経験を生かすと言われています。
ホオジロザメの生態ですが、基本的には単独で行動していますが、ある時期になるとハワイからメキシコの間にある深海エリアに一斉に集まってくる場所があり、これは「ホオジロザメ・カフェ」と呼ばれています。
ホオジロザメたちはこのカフェで繁殖相手を探していると言われており、ホオジロザメたちの集団お見合い所といった感じでしょうか。
ホオジロザメは広い海洋を回遊しており、研究については困難が多くその生態については実際まだまだわからないことも多いようです。
現在、日本にはホオジロザメを飼育している水族館はありませんが、世界的に見てもホオジロザメを飼育している水族館は過去にもほとんどありません。
かつてはアメリカのモントレー湾水族館、日本では沖縄の美ら海水族館などで試みた事があるようですが、超神経質な性格で環境の変化により餌を全く食べない、回遊性が強く巨大な水槽が必要であること、ほかの魚を捕食してしまうため同居が難しいことなどが理由で水族館での飼育は極めて困難なようです。
今回は、別名シャークアイランドとも呼ばれるメキシコのグアダルーペ島で、世界で初めて撮影された「Deep Blue」と名付けられた世界最大のホオジロザメの動画をご紹介します。
推定50歳以上、全長7メールもの大きさになる世界最大のメスのホオジロザメの大きさはまさに圧巻です。