映画ハリーポッターで主人公ハリーのペットとして登場したり、最近は飼育されているフクロウカフェまでも街中に登場し、一躍知名度が上がっているフクロウ。
そのフクロウの中でも最大級の大きさながらその怖い顔とは裏腹に人懐こい性格のカラフトフクロウは、人気バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」ではスウェーデンの珍獣として紹介されていました。
今回は、そんなフクロウ目フクロウ科に分類される猛禽類であるカラフトフクロウについてご紹介したいと思います。
カラフトフクロウ(英語ではGreat Grey Owlと呼ばれます)の生息地は、北アメリカ大陸やユーラシア大陸です。
アメリカのアラスカ州やカナダ、ロシアのシベリアやサハリンを横断し北欧のフィンランドの針葉樹林が生息地となります。
カラフトフクロウの大きさは、体長60~80cm、体重800~1700gにもなり、その大きさは世界最大級のフクロウとなります。
全身は灰色で黒っぽい縞模様が特徴です。
猛禽類の寿命は体の大きさによって異なってくると言われておりますが、身体の大きいカラフトフクロウの寿命は40年にもなります。
カラフトフクロウの生態の特徴としては、その優れた聴力があります。
まん丸の顔はパラボラアンテナのような役割を果たし、周囲の細かい音さえも拾い、雪の下にいる獲物さえも見つけ出す事ができます。
肉食のカラフトフクロウは、ネズミやリスなどの齧歯動物を餌としますが、そのなかでもハタネズミと呼ばれるネズミが主な餌となります。
そのほか、他の鳥なども餌にしてしまうまさに怖い顔に違わず肉食の猛禽類っぷりです。
その狩りの方法は、地上近くを飛びながら獲物をその優れた聴覚で探していき、獲物を見つけると急降下して捕らえます。
なんと雪の下にいる獲物のにおいまで探し当て、分厚い氷をもその強力な足でぶち壊し獲物を捕えていきます。
カラフトフクロウは聴覚が非常に発達しているので、昼夜関係なく狩りが出来るので狙われるネズミからしたら逃げ場がなく恐怖でしかありませんね。
カラフトフクロウの性格はその怖い見た目とは裏腹におとなしく、人間にもなつきやすいのでペットとしても飼育されています。
日本のペットショップでも販売されているようで、その販売価格は20~30万程度が相場となっています。
今回はカラフトフクロウの夫婦が野生環境で子育てする様子をとらえた珍しい動画です。
3匹のかわいいヒナに、今捕まえたばかりのネズミを食べさせています。
カラフトフクロウの鳴き声も撮影されており、世界最大級のフクロウの生態が垣間見れる動画となっています。