ゴールデンモンキー(キンシコウ)の生態や特徴がわかる動画!孫悟空のモデルは絶滅危惧種

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ゴールデンモンキー

クリっとした目にふさふさとした長い金色の毛に覆われたとってもかわいらしいサル、ゴールデンモンキー。

ゴールデンモンキーはキンシコウとも呼ばれ、2017年に上映された映画「Born in China」でもジャイアントパンダの親子などと共に映画に登場し、その生態の様子などが紹介されていました。

太陽の光を受けると金色の毛に覆われているように見えるため、孫悟空のモデルとも言われてきました。

ゴールデンモンキーは霊長目オナガザル科シシバナザル属に分類される霊長類で、英語では「Golden snub-nosed monkey」と呼ばれます。

今回はゴールデンモンキーの生態や特徴、生息地などを動画とあわせてご紹介したいと思います。

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ゴールデンモンキーの生息地は、中国の湖北省、陝西省、甘粛省、四川省やチベットの比較的標高の高い山岳地帯となり、広葉樹林から針葉樹林などの森林地帯に生息しています。

長い毛には寒さを防ぐ断熱効果があり、人間以外の霊長類の中で最も寒い地域に生息しているサルです。

夏の間は1,800~3,000m程の標高の高い地域に生息していますが、雪が降り積もる冬には標高の低い地域に移動します。

ゴールデンモンキーの大きさですが、オスの体長は66~76cm程度、メスの体長は47~52cm程度、体重はオスで16~20kgほど、メスで9~13kgほどとなり、オスの体の大きさはメスの2倍程度にもなります。

またしっぽも長く、体長と同じくらいの長さになります。

ゴールデンモンキーの寿命は、動物園などの飼育環境では20年程度と言われますが、野生ではオオカミやタカなど天敵が多いためそれよりも短くなるようです。

ゴールデンモンキーの身体的な特徴として、高い身体能力を持ち木から木へと10mもの距離をジャンプすることができるほどです。

金色の毛に覆われた見た目に加え、俊敏な動きや高い跳躍力といった運動神経の良さも孫悟空と呼ばれる所以なのかもしれません。

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ゴールデンモンキーの食べ物は、木の葉や果実、種、苔、タケノコ、ハチミツなどのほか、樹皮や芽、昆虫、小鳥、卵など結構なんでも餌としているようです。

ゴールデンモンキーの生態としては、1頭のオスと複数のメスとその子供たちからなる家族単位での群れを形成する一夫多妻制です。

さらにその群れが複数合流し、40~60頭ほどの群れで生活しています。

メスのゴールデンモンキーはだいたい200日程度の妊娠期間を経て、通常1回の出産で1子を産み、生後1年程度メスは授乳します。

オスは子育てに参加せずメスのみが赤ちゃんの育児をしますが、子供を持たない若いメスがほかのメスの子育てを手伝う事があり、子供を他のメスに預けている間母親はゆっくりと食事することができます。

野生のゴールデンモンキーの天敵は、トラやヒョウ、アジアゴールデンキャット、ドールやキツネなどのほか、樹上で生活をしているのでワシやタカなどの猛禽類に襲われる事も多く、特に親のいない子ザルなどが頻繁に捕食されるようです。

黄金の毛皮をまとい「世界一美しいサル」とも言われるゴールデンモンキーですが、その美しい毛皮を目当てとしたり、食用としての肉目当てや漢方薬としての骨目当てとして、かつて人間により乱獲されてきました。

また人間の開発による生息地の減少によりゴールデンモンキーの生息数は激減し、現在は絶滅危惧種に指定されております。

中国ではこの中国の固有種を保護しようと、国家一級重点保護野生動物に指定して生息数の増加に努めているようです。

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ちなみに日本でこのゴールデンモンキーを見られる動物園はほとんどなくなってしまい、現在は熊本市動植物園でのみゴールデンモンキーを展示しているようです。

以前はゴールデンモンキーを飼育していた日本の動物園は他にもあったようですが、絶滅危惧種にまで指定されるほど生息数が激減してしまったため、中国に返還されてしまったようです。

今回はゴールデンモンキー(キンシコウ)の生態や特徴をコンパクトにまとめている動画をご紹介いたします。

絶滅の危機に瀕している貴重なサルの現在の状況をご覧ください。