ガラパゴスリクイグアナがサボテンを貪っている動画!ウミイグアナとの違いは?

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ガラパゴスリクイグアナ

ガラパゴスリクイグアナは有鱗目イグアナ科リクイグアナ属に分類されるトカゲで、英語では「Galapagos land iguana」と呼ばれています。

ガラパゴス諸島は、東太平洋上の赤道直下にあるエクアドル領で、火山によってできた大小123の島々から成り立っている諸島です。

大陸と陸続きになった歴史がないことから、遥か昔よりガラパゴス諸島固有の生物が独自の進化を遂げた生態系を築いています。

またダーウィンの進化論の舞台ともなったこのガラパゴス諸島は、ユネスコの世界自然遺産にも登録されています。

本日はそんなガラパゴス諸島での独自の進化を象徴する動物であるガラパゴスリクイグアナの生態や大好物のサボテンを食べている動画、ウミイグアナとの違いや進化の軌跡などをご紹介したいと思います。

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ガラパゴスリクイグアナの生息地は、東太平洋の赤道直下にあるエクアドル領のガラパゴス諸島になります。

最も近い主要な大陸である南米大陸とも1,000kmほども離れています。

リクイグアナはガラパゴス諸島のサウス・プラザ島、サンタ・クルス島、セイモア・ノルテ島、フェルナンディナ島に生息するガラパゴス諸島の固有種です。

ガラパゴスリクイグアナの全長は100~120cmほど、体重は6~13kg程度で、赤や黄色を帯びた暗褐色の体色をしています。

オスの方がメスよりも体が大きいのが特徴です。

ガラパゴスリクイグアナの寿命は60~70年と長寿となります。

ガラパゴスリクイグアナは基本的には草食の爬虫類です。

主にサボテンの花や葉、果実を食べますが、その他、昆虫やカニ、植物の新芽や鳥の死骸などを食べる事もあります。

特にウチワサボテンを食べる時は、茎と一緒にとげも飲み込み、トゲは消化しないままで排泄されます。

またリクイグアナのオスは1頭ずつテリトリーを持っており、他のオスが縄張りに入ってくると激しく争い自分のテリトリーを守ります。

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対してウミイグアナの食性は、海に潜って岩に張り付いた海苔やコケ、海藻を食べます。

繁殖期でない限り性格は非常におとなしく、オス同士がケンカをすることはあまりありません。

またウミイグアナは潜水の達人であり、水深9m以上も潜ることができ、さらに1時間以上もの間、水中に潜っていることが可能です。

ウミイグアナの爪は鋭く発達しており、流れの早い海流にも流されないようしっかりと岩につかまる事ができます。

ウミイグアナにとっての最大の脅威はエルニーニョ現象で、異常気象により海水温が上昇し食料となる海藻が激減してしまうため、多くのウミイグアナが餓死してしまいます。

以上がガラパゴスリクイグアナとウミイグアナの主な生態の違いとなります。

またダーウィンの進化論ではゾウガメの進化の違いが有名ですが、このイグアナについてもガラパゴス諸島では独自の進化をしてきました。

元々はガラパゴス諸島にはこのガラパゴスリクイグアナしかいなかったのですが、異常気象やリクイグアナの個体数増加による食料争い激化の結果、一部のリクイグアナが新たな餌を求めて海に適応するよう進化していきました。

それがウミイグアナです。

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海への適応という進化を遂げたウミイグアナですが、今度はエルニーニョ現象により食料となる海藻の減少に遭遇し、一部個体は再び陸に戻ってきました。

その個体がリクイグアナと交配し、リクイグアナとウミイグアナ両方の遺伝子を引き継いだハイブリッドイグアナが誕生しました。

この両方のイグアナの特徴を持ったハイブリッドイグアナですが、リクイグアナに食べられまいと背の高い種類に進化したサボテン(リクイグアナはサボテンに登ることができません)に対しても、鋭い爪を使ってやすやすと登って行ってサボテンを食べてしまいます。

リクイグアナとウミイグアナ両方のいいとこどりをした万能のハイブリッドイグアナですが、残念なことに生殖能力を持たずハイブリッドとしての遺伝子を残すことはできません。

せっかくハイブリッドに進化したイグアナですが、現在はまだ子孫を残す能力がないのです。

しかし長い歴史の進化の過程から考えると、ハイブリッドな遺伝子を子孫に残せる変異種の登場も時間の問題かもしれませんね。

このように動物と植物それぞれが環境への適応を進めていき、また繁栄していくために今なお進化を続けているのがガラパゴス諸島の生物なのです。

地球上のほとんどの大陸で、哺乳類が食物連鎖の頂点に君臨し野生を支配していますが、それに比べガラパゴスでは圧倒的に爬虫類が主役となっています。

ゾウガメやイグアナの姿はまるで太古の恐竜時代がそのまま残っているようにも感じられます。

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そんなガラパゴス諸島の生態系も、人為的に持ち込んだイヌやネコ、ブタ、ヤギなどによって破壊されてきましたが、現在はエクアドル政府による自然保護政策も進んできていますので、これからの環境保護に期待したいところです。

今回はガラパゴスリクイグアナが好物のサボテンを貪っている食事の動画です。

まったりとした動画ですが、ダーウィンが進化論を着想したガラパゴス諸島で、主役となった野生動物のひとつであるガラパゴスリクイグアナの食事の様子をご覧ください。

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