被り物をしているような大きな耳が特徴のかわいいキツネ、フェネックギツネ。
フェネックギツネ(単にフェネックとも)は、ネコ目イヌ科キツネ属に分類される哺乳類で、英語ではFennec foxと呼ばれています。
フェネックギツネは、世界最小のキツネでイヌ科動物の中でも最小となります。
フェネックギツネの生息地は、アルジェリア、エジプト、スーダン、チュニジア、リビア、モロッコなどサハラ砂漠のあるアフリカ大陸北部に生息しています。
かつてアラビア半島の砂漠地帯にも生息していると言われていましたが、これはオジロスナギツネとの誤認と言われています。
フェネックギツネは乾燥した砂漠に穴を掘って巣を作り、日差しの厳しい暑い昼間は巣の中でゆっくりと過ごし、涼しくなった夕方から活発に活動を開始する夜行性の動物です。
フェネックギツネの体長は 36~41cm、尻尾の長さは18~31cm、体重はわずか1~1.5kgほどしかありません。
これはあの小さいチワワよりも小さいんです。
フェネックギツネの体毛は砂色をしていますが、これは砂漠の色に合わせた保護色となり、フクロウやワシミミズクなど天敵となる猛禽類から見つかりにくくなるのに役立っています。
フェネックギツネの寿命は、動物園やペットとしてなどの飼育環境では10~12年程度となりますが、野生では7~8年程度と言われています。
フェネックギツネの身体的な特徴としては、なんといっても被り物のコスプレをしているかのような大きな耳です。
イヌ科の中で最小の体でありながら、15cmもある耳はイヌ科の中では最も大きいんです。
この大きな耳には無数の毛細血管が通っていて、暑い砂漠において体内の熱を放出させる役目があります。
またふさふさした長い毛が体やしっぽに生えており、しっぽの先は黒っぽくなっています。
足裏にまで生えているこのふさふさした体毛のおかげで、焼けるように熱い昼間の砂の上でも問題なく歩く事が出来ます。
雑食性のフェネックギツネは、果実や葉などの植物のほか、ネズミやウサギなどの齧歯類、鳥、卵、爬虫類、昆虫なども食べます。
乾燥した砂漠地帯で生活するのに適応しているフェネックは、雨が全く降らない時など葉や根、果実などの植物から必要な水分のほとんどを摂取して暮らしています。
フェネックギツネは、オスとメスの夫婦とその子どもたちからなる10匹ほどの家族集団で生活しています。
群れは自分たちの縄張りを持ち、他のイヌ科の動物と同様におしっこで自分の縄張りをマーキングします。
フェネックギツネの天敵は、主にフクロウやワシミミズクなどの猛禽類となりますが、カラカルやジャッカル、ハイエナなどにも襲われることがありますが、
いち早く危険を察知できる感度のよい大きな耳、俊敏な逃げ足、保護色となる砂色をしていることなどから、猛禽類以外に捕食される事はほとんどないと言われています。
クリッとした目と少し不格好な大きな耳、その愛くるしい顔、体でペット愛好家たちの間でも人気になっているフェネックギツネ。
臆病で警戒心が強い性格で、またトイレのしつけができなく臭いがきついフェネックギツネはペットとして飼育するのは難易度が高そうですが、
値段は60~120万程度もしますが日本のペットショップでも購入可能なようですので、どうしてもフェネックギツネをペットとして飼ってみたいという方は日本でも飼育可能なようです。
またフェネックギツネは日本の多くの動物園でも飼育されているようなので、動物園でも気軽に会える野生動物となっています。
今回はペットして飼育されているフェネックギツネのかわいい動画集となります。
生まれたばかりのほんとにかわいらしい赤ちゃんの様子や、同じペットの犬や猫とじゃれあっている様子など見ているだけで癒されるフェネックギツネのYoutube動画です。