大きな立派な角を持ち、その外見のカッコよさからも動物園の人気者のクロサイですが、
クロサイは奇蹄目サイ科クロサイ属に分類される哺乳動物です。
英語では「Black rhinoceros」もしくは略して「Black rhino」と呼ばれています。
本日は絶滅危惧種にもなっているクロサイの生態や白サイとの違い、またオスのクロサイ同士の重戦車のような迫力のバトル動画をご紹介したいと思います。
クロサイの生息地は、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ共和国などの主に低木林地やサバンナに生息していますが、山地の森林に生息しているクロサイもいます。
かつてクロサイが生息していたエチオピアやカメルーン、チャド、ルワンダではすでに絶滅してしまっています。
クロサイの大きさは、体長は2.5~3.5m、体重は800~1,800kgにもなる巨体ですが、クロサイはシロサイに比べて体が小さいのが特徴です。
クロサイの角は2本あり、角の大きさは前の角が42~135cm、後の角が20~50cmで、中には1.5mもの大きな角を持つクロサイもいます。
クロサイの野生での寿命は25~35年程度と言われていますが、飼育環境ではそれより長くて35~45年にもなると言われています。
クロサイは非常に大きな動物ですが、走行速度は時速50kmにもなります。
クロサイのような巨体で時速50kmものスピードで突撃されたら人間なんてひとたまりもありません。
ライオンやハイエナといった肉食動物さえ、クロサイに向かってこられたら逃げるしか道はありません。
またクロサイはシロサイのようなはっきりとした肩のコブを持っていない事などもシロサイとの違いとなる特徴と言えます。
草食動物であるクロサイは、尖った口で主に低木の葉や小枝、果実などを食べます。
一方、シロサイの口は平べったく広いので、地面に生えている草を食べます。
口の形が異なることによる食べ物の違いもシロサイとクロサイの違いの特徴と言えます。
クロサイの生態ですが、基本的には単独で行動しますがメスは子どもと一緒に親子で行動します。
またクロサイは危険を感じると突進し相手を威嚇しますが、クロサイは攻撃性が非常に強くシロサイよりも性格が荒いため、相手をよく確かめる前にとりあえず突進して攻撃してしまうようです。
一夫多妻のクロサイは、およそ15か月の妊娠期間を経て1回の出産で1匹の子どもを産みます。
母親は約1年間ほど授乳し、子どもは生後2~3年間は母親と行動を共にします。
体の大きなクロサイに野生での天敵はいませんが、子どもはライオンやブチハイエナなどに襲われる事があります。
サイの角は薬用になると信じられており、角目的の乱獲によりクロサイの生息数は激減してしまい、現在は絶滅危惧種に指定されています。
その後クロサイの数は徐々に回復しつつありますが、現在も角目的のサイの密猟は横行しており決して楽観できる状況ではないと言えます。
クロサイとシロサイは白と黒で呼び分けられていますが、どちらも体の色は灰色または灰褐色をしています。
最初に見つけた口の幅が広いサイを名づける際、「wide rhinoceros」と言われた発音を聞き間違い「white rhinoceros(白いサイ)」とされてしまったため、それと異なるもう一方のアフリカのサイをクロサイと名づけられました。
つまり、ややこしいですがシロサイとクロサイの違いは体の色は全く関係ないんです。
今回は、2匹のクロサイが巨体をぶつけあって闘っているバトル動画です。
どっしりとした大きな大人のオスのクロサイにやや小さめの若いオスが闘いを挑んでいるのでしょうか。
バチバチと角がぶつかり合う超重量級のバトル動画です。