木の枝で待ち伏せて音もなく飛び、獲物に飛び掛かることから「森の忍者」と呼ばれる事もある猛禽類、フクロウ。
メンフクロウは、フクロウの種類の中でも性格が比較的温厚で人になつきやすく、ペットしても多く飼育されています。
日本ではまるで仮面を付けているような顔立ちからメンフクロウと呼ばれていますが、英語では納屋のような民家に巣を作ることからBarn Owl(納屋のフクロウ)と呼ばれ、人間の生活環境に近いところで生息しています。
今回はメンフクロウの大きさや生息地などの特徴のほか、かわいい雛を育てている子育ての動画をご紹介します。
メンフクロウの生息地は世界中に分布しており、南アメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、東南アジアなど様々な場所に生息しています。
メンフクロウはフクロウの中では中型種に分類されます。
大きさはだいたい30~40cmほどで、体重は300~600gほどです。
またメンフクロウの寿命は、飼育下では15~20年となりますが、野生ではほとんどの個体が1~2年程度となります。
これは同時期に生まれた雛たちとの餌を巡る競合、他の捕食動物による捕食などが考えられます。
ほかのフクロウ同様、メンフクロウも夜行性で食性は肉食です。
鋭い爪を持っていて、主にネズミやモグラなどの小型哺乳類をつかまえて食べます。
他の鳥を襲って雛を捕食したり、昆虫なども食べます。
メンフクロウの特徴として、納屋のフクロウと言われるくらい人間生活に近いところで生活しているフクロウなので、人との交流は多々あります。
例えば、畑を荒らすネズミの駆除のために畑の近くにメンフクロウが巣を多数設置して、積極的にメンフクロウに住み着いてもらおうという取り組みもあります。
今日の動画は、メンフクロウのオスとメスがカップルになり、卵を産んで雛を子育てしていく様子を巣の中に仕込んだカメラで写したものです。
かわいいメンフクロウの雛の鳴き声もしっかり収録されています。
動画のダイジェストとしては、まずオスのメンフクロウが巣に適した場所を探し、その場所を他のオスに横取りされないよう守りぬきます。
戦いに勝った後、オスは巣の中で地面を掘り起こし巣作りの準備を始めます
オスメンフクロウの頑張りの甲斐もあって、メスのメンフクロウと無事カップルになりました。キスばっかりしてるラブラブの新婚さんですね。
その後メスによる巣のチェックを経て、ついに交尾、産卵へと続きます。
このメンフクロウのメスは、10日間かけて計5個の卵を産みました。
おおよそ1か月間卵を温め続けた後、ついに最初の卵が孵化して雛が誕生しました。
生まれたばかりの雛は、小さい鳴き声ですが元気に鳴いています。
毎日たくさんの餌を食べて日に日に大きくなっていくメンフクロウのかわいい雛の様子を動画でチェックしてみてください。