カオジロガンのヒナの試練!断崖絶壁から生存をかけた大ジャンプ動画

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カオジロガン

カオジロガンという渡り鳥のヒナは、生まれてすぐ命がけの試練を経験します。

「ライオンは我が子を谷底に落とす」ということわざがありますが、愛する子にはあえて試練を与え強くたくましく育てるという意味で使われているかと思いますが、実際はライオンは我が子を谷底に落とすような事はしません。

ですが、カオジロガンのヒナが生後数日で120mもの高さの断崖を飛び降りなければならないのには、厳しい自然界を生き抜くためには避けて通れないものです。

今回は、カオジロガンの生態や特徴のほか、ヒナが断崖絶壁を飛び降りる動画などをご紹介したいと思います。

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カオジロガンはカモ目カモ科コクガン属に分類される鳥類で白い顔と黒い頭頂部、そして黒い首が外見の特徴となっています。

英語では「Barnacle Goose」と呼ばれ、そのまま訳すと「フジツボガン」という意味ですが、渡り鳥であるカオジロガンが他の地域で繁殖活動をしていることを知らず、「フジツボから生まれた鳥」と真剣に考えられていたことに由来しています。

カオジロガンは北極圏や北欧など比較的寒冷な地域に生息しており、デンマーク領のグリーンランドなどは主要な繁殖地となっています。

カオジロガンの体の大きさは、体長は55~70cm程度、体重は1~2kg程度の中型サイズのガチョウで、植物の葉、果実、海藻、種子、昆虫類などを食べています。

カオジロガンの生態ですが、夏の繁殖期間にデンマークなど北極圏の島々で行いますが、ホッキョクギツネなどの天敵から卵を守るために断崖絶壁の上に巣を作ります。

ヒナが孵化して数日たつと、親鳥は先に崖の下に飛び降りてヒナたちが続いてくるのを待ちます。

なぜ、飛ぶことはもとより歩くことすらままならないよちよち歩きの生後すぐに巣立ちをしなければならないのかとも思うのですが、カオジロガンの親は餌を巣に持ち帰る習性がないため、ヒナが生まれたら一緒に餌を探して食べていくしか親子が生き延びる術がないのです。

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親鳥の後を追いかけるヒナ鳥の習性と命を落とす危険を察知する本能とのはざまで揺れ動きながら、生まれたばかりのカオジロガンのヒナたちは意を決して120mの断崖絶壁から飛び降りるのです。

まさに命がけのジャンプです。

今回はカオジロガンの生まれたばかりのヒナたちの「命がけのジャンプ」の動画をご紹介します。

120mの崖から飛び降りるヒナたちの中には、岩の間に入り込んでしまうもの、打ちどころが悪く死んでしまうもの、ホッキョクギツネなど天敵に捕食されてしまうものなど命を落とすヒナももちろんいます。

生後数日で厳しい生存競争をかけた試練に臨むヒナたちはかわいそうな気もしますが、これも自然の摂理なんでしょうね。