オスの大きく立派な角が特徴的なアルプスアイベックスは、ウシ科ヤギ属に分類される野生のヤギの仲間の哺乳動物で、名前の通りアルプス山脈が主な生息地となっています。
日本のリージョナル航空会社であるアイベックスエアラインズは、ヨーロッパに生息するこの野生動物のアイベックスが名前の由来となっています。
今回はアルプスの王様とも呼ばれるアルプスアイベックスの生態や特徴、ほぼ垂直の崖をよじ登っている重力を無視したアイベックスの動画をご紹介します。
アルプスアイベックスの生息地は、イタリア、ドイツ、スイス、フランスなど多くのヨーロッパの国々にまたがるアルプス山脈の、標高1800m~3300mもの山岳地帯に生息しています。
アルプスアイベックスの体の大きさは、体長100~170cm、体重は100kg以上にもなり、オスの方がメスよりも大きな体をしています。
アイベックスの寿命は18年程度と言われています。
アルプスアイベックスは湾曲した大きな角を持っていて、特にオスは繁殖期になるとメスとの交尾の権利を巡ってこの大きな角を何度もぶつけ合わせて決闘します。
オスの角は年々成長して大きくなり、最終的に角は長さ1m、重さ10㎏にもなります。
大きな角を持ち崖の上に勇ましく立つかっこいいアイベックスを紋章にしているヨーロッパの地域もあります。
アルプスアイベックスの生態の特徴としては、まるでロッククライミングをしているように垂直な崖や山岳地帯でなんなく行動できる事だと思います。
一歩足を踏み外せば即転落死するような厳しい自然環境でも、落ちることなくスイスイ歩き回れるのがアイベックスの身体的な特徴です。
アルプスアイベックスの蹄は、内部のやわらかい肉球で地面をしっかりと掴むことができるため、起伏のある厳しい斜面でもすべることなく移動できるのです。
草食動物であるアルプスアイベックスは、木の葉や草、花や苔などを食べています。
アルプスアイベックスはその立派な角を目当てに、また角や体にも薬効があるとされ盛んに狩猟が行われました。
特にスイスでは一旦絶滅してしまいましたが野生への再導入が行われ、スイスやイタリアなどの自然保護単体による保護活動により現在は1万7,000頭まで回復しています。
今回は、イタリアのダムで撮影されたアルプスアイベックスの動画です。
ミネラル補給のための塩を求めて、ほぼ垂直の崖を登っていくアイベックスの驚くべき生態の能力が撮影されたBBC動画です。