長いもふもふとした毛に覆われた体とクリクリしたパッチリな目で日本でも人気の動物になってきているアルパカですが、アルパカはラクダ科のビクーニャ属またはラマ属に分類される草食の動物です。
今回はアルパカの生態や生息地、寿命やかわいいアルパカの赤ちゃんの動画などをご紹介したいと思います。
アルパカの生息地は、南米大陸のペルーやボリビア北部、アルゼンチン北部などの標高3,500~5,000m程のアンデス山脈の高原地帯となります。
ラマと同様、グアナコを原種として家畜用に品種改良されたアルパカは1年中放牧されて飼育されています。
アルパカの家畜の歴史は長く、紀元前3~4世紀頃にはすでに家畜化されており、古来のインカ帝国でも医薬用や宗教儀式用としてアルパカを使用していたようです。
アルパカの大きさは、体長2mほど、体重50~60kg程度、地面から背中までは1mもの高さになります。
近縁のビクーニャよりやや大きくグアナコより少し小さい感じです。
アルパカの寿命は、牧場やペットなど飼育環境では15~20年ほどですが、野生では5~10年程度と言われています。
ふわふわした毛をまとってかわらしい顔をしているゆるキャラっぽいアルパカですが、走ると時速40kmもの速さで走ることができます。
またラマと同様に、敵を威嚇する際や攻撃する際には、非常に臭いつばを吐きかけますが、この反芻胃はラクダ科の動物に共通する特徴になっています。
草食のアルパカは、草や苔、樹皮などを食べ物としています。
リーダーのオスを中心に群れで生活するアルパカは一夫多妻制で、1頭のリーダーオスと5~10頭ほどのメスとその子どもたちで生活しています。
普段は臆病な性格のアルパカですが、ハーレムのリーダーを争うオス同士の戦いは非常に激しいものとなります。
妊娠したメスはおよそ11ヶ月間ほどの妊娠期間を経て、1回の出産で1頭の赤ちゃんを産みます。
アルパカの赤ちゃんは6~8ヶ月程度は母親から授乳され子育てされます。
普段はおとなしい性格のアルパカですが、天敵のピューマなどに襲われた際は臭いツバを吐きかけるなどして反撃するようです。
アルパカは日本のたくさんの牧場や動物園でも飼育されているようで、アルパカの毛刈りを見ることができる牧場もあるようです。
ラマが主に使役用として家畜にされているのに対して、アルパカは使役よりも主にその毛を目的に飼育されているケースが多いようです、
日本でも気軽に触れ合える動物のようですが、くさいツバを吐かれるのは気を付けたいですね。
今回は、地面の穴にすっぽりはまってしまって出られなくなった生後1週間のアルパカの赤ちゃんを救出する様子の動画をご紹介したいと思います。
地面を転げまわるのが好きなアルパカですが、どうやらこの赤ちゃんは転げまわっているうちにアナグマの穴にすっぽりはまってしまって抜け出せなくなってしまったようです。
心配そうに見つめる母親アルパカのそばで懸命に赤ちゃんアルパカの救出活動する白人男性。
最後は戸惑いながらも母親と一緒に帰っていくかわいいアルパカの赤ちゃんの様子をご覧ください。