数多くのヘビの中でも、その大きさや獰猛さなどから別格のニシキヘビ。
毒のないヘビですが、大人になるとインパラやガゼル、またワニやハイエナといった他の肉食動物をも襲うほど強力なハンターです。
今回は、アフリカニシキヘビ(アフリカパイソンとも)の生態や特徴、アンテロープを絞め殺して丸呑みする捕食動画などをご紹介したいと思います。
アフリカニシキヘビの生息地は、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸となり、
サバンナや半砂漠地帯のほか、熱帯雨林や湿地帯、湖、河川の近くの森や林にも生息しています。
アフリカニシキヘビの大きさですが、全長は4m程度、最大で7.5mもの大きさにもなり、もちろんアフリカでは最大のヘビとなります。
体重は35~55kg程度で、メスのほうがオスよりも大きくなります。
頭部は三角形をしており、アフリカニシキヘビの体は細く、茶色の皮膚に不規則な斑があります。
アフリカニシキヘビの寿命は、12~18年程度と言われています。
アフリカニシキヘビは夜になると活発に活動します。
泳ぎもうまいので、池や沼地などの水中や近くの茂みに隠れて、水を飲みに来た動物などを待ち伏せして襲い掛かります。
毒はありませんが非常にパワフルなので、嚙みついた獲物に巻き付き、窒息させてから丸呑みします。
アフリカニシキヘビの食性ですが、ネズミなどの小型哺乳類類や爬虫類、鳥などを食べるが、大人になるとイノシシやガゼル、インパラ、マンドリルなどのヒヒも食べるほか、ブタやヤギなどの家畜を襲うこともあります。
また、ヒョウやハイエナ、ライオン、ナイルワニなども襲いますが、逆にそれらのヒョウやライオン、ナイルワニに捕食される事もあり、大人のアフリカニシキヘビにとっての天敵でもあります。
まさに肉食動物同士の過酷な生存レースといった感じでしょうか。
歴史上、人間が襲われたケースもあるようですが、ヒトを襲うことは極めてまれのようです。
普段は単独で生活し、他の哺乳動物の堀った穴などを住処にしています。
また、2年以上餌を食べなくても生きることが可能なので、かなりタフな生き物です。
爬虫類であるアフリカニシキヘビのメスは、シロアリの塚や他の動物の掘った穴に卵を20~100個ほど産み、卵が孵化するまでの90日程度、近くで卵を守ります。
アフリカニシキヘビの皮は革製品の原料とされ、ヘビ皮目的の乱獲により生息数が減少し、ワシントン条約により国際的な取引は規制されています。
また日本では動物愛護管理法に指定されているため、日本で飼育するためには自治体の許可が必要となるため、日本でペットとして飼育するのはなかなか難しいそうです。
今回は巨大なアフリカニシキヘビの狩りの動画をご紹介します。
ヘビも巨大ですが、それよりさらに大きな動物を丸呑みしていく様子は非常にゾッとします。