現存する陸上動物のうちでは最大の動物であるアフリカゾウ。
日本の動物園でもよく見かけるおなじみの野生動物で、英語では「African elephant」と呼ばれます。
今回は野生動物会最強と言われるアフリカゾウの生態や特徴、オスのアフリカゾウ同士の最大重量級のバトル動画などをご紹介したいと思います。
アフリカゾウの生息地は、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸のサバンナや森林地帯、砂漠地帯や湿地帯など広範囲に生息しています。
陸上最大となるアフリカゾウの大きさは、体長は6~7.5m程度、体重は6トン~7.5トンもの大きさになります。
オスの方がメスよりも大きく、最大のアフリカゾウでは体重が10トンを超える個体もいます。
体の大きなアフリカゾウの寿命は非常に長く、野生で50~70年ほど、飼育環境では80年も生きる長寿の動物です。
アフリカゾウの食べ物は、植物の根や草、果物、木の皮などとなり、毎日100~300kg程の食べ物を必要としているので、起きて行動している間はひたすら食事に費やします。
またアフリカゾウは一日に100~300リットルもの水を飲みますが、乾季などで水が干上がった時は牙や前足で地面を掘って水を探し当てます。
アフリカゾウの生態ですが、1頭のリーダーのメスとその子どもたちからなる母系の群れを作って暮らしています。
群れの結束は固く、赤ちゃんゾウや傷ついたゾウがいる場合は大人が周りを囲んでライオンなどの天敵から守ります。
また一夫多妻の生態のアフリカゾウは、赤ちゃんゾウの出産は雨季の間に多く見られるのが特徴です。
メスのアフリカゾウは2年から4年ごとに20~22ヶ月ほどの長い妊娠期間を経て、1回の出産で1頭を産みます。
赤ちゃんゾウは生まれてから2,3年は母親からの授乳で育てられ、生後10年程度は母親と一緒に暮らしていきます。
その後メスは群れに留まりますが、オスのアフリカゾウは群れから独立し他の若いオスと一緒に暮らしていくのが母系の群れの生態の特徴です。
アフリカゾウはアジアゾウに比べると性格が荒いと言われますが、人間から危害を加えない限り普段はおとなしく穏やかな性格で知能もかなり高い動物です。
ですが若いオスのアフリカゾウは血気盛んで、ストレス発散に子供のゾウをいじめたり他の動物に当たり散らす事もあるようですが、このあたりは人間の若者と同じなのでしょう。
青春時代真っ盛りの若者ゾウは、あり余った力と感情のコントロールが出来ないことも多いようです。
ゾウの種類としてアフリカゾウとともにアジアゾウも有名ですが、アジアゾウとの違いとしては、アフリカゾウはアジアゾウより葉食性が強い事が特徴です。
またアジアゾウとの外見の違いとしては、アフリカゾウはアジアゾウより体が大きく背中がくぼんでいる事や、耳の大きさがアジアゾウより大きい事が挙げられます。
ちなみにアフリカゾウのこの大きな耳は、熱くなった体温を空気中に放熱したりと体温調整の役割を果たしています。
その他のアジアゾウとの違いとしては、足の蹄の数が違う事や、アフリカゾウはアジアゾウのように家畜として飼育するのが難しいため、アジアゾウのように人や荷物を載せて運ぶなど使役として飼いならすのが難しいようです。
かつてはアフリカ大陸に広く分布していたアフリカゾウですが、牙を目的とした密猟や生息地の破壊などによって個体数は減少し、今では絶滅危惧種に指定されています。
ガンビアやブルンジなどすでに絶滅してしまった国もありますが、保護活動や野生への再導入などによって現在は少しづつですが生息数は増えていっているようです。
生態系を壊すのは簡単でもそれを元に戻すのには長い年月と継続的な努力が必要なようですね。
今回は発情期のメスをめぐって大きな大人のオスに戦いを挑む若いオスのアフリカゾウのバトル動画です。
どちらも大きな耳を広げ体を震わし相手を威嚇し、その鋭くとがった長い牙を武器にガチでぶつかり合う超重量級の戦いです。
百獣の王であるオスのライオンさえも逃げる陸上最大のアフリカゾウ同士の最強の対決をご覧ください。